Get my Creativity Back
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Column - Health
Get my Creativity Back
2022年涅槃の旅
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斉藤りょうこ
さいとう・りょうこ/ラグジュアリーブランドでの勤務を経て、2012年よりヨガの指導を開始。ヨガのプラクティスを通じて心と体の繋がりを実感し 心からアプローチして調えるマインドフルネス瞑想を学ぶ。ヨガと瞑想、食事や暮らし方など、ホリスティックな観点から、それぞれにとってのヘルシーなライフスタイルを提案している。
https://www.ryoko.tokyo/
https://www.instagram.com/ryokosaito_/?hl=ja
hellCangels
ヘルシーエンジェルス/心身共に虚弱気味な編集者、アートディレクター、映像作家、ミュージシャン、アーティスト等からなる中年クリエイティブ集団。
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完全に定着してしまったリモートやら忘れたふりをしていた数多の締め切りのせいで、気がつけば部屋に籠り、ひたすらMacと向き合い続ける毎日。これまた気づけばYouTubeやらNetflixへの逃避行TRIPに出かけてしまい、現実に戻るたびに体がカチコチになっていく小生のニューノーマルな日常は完全にただのノーマルとなり定着してしまった。そんなこんなだから画期的なアイデアなど生まれる由もなく、2月になると増える青色申告のお誘いなんてもちろん夢のまた夢で、現代の赤紙にすら見えてくる。そんな負の輪廻スパイラルから解脱し、すっかりと凝り固まってしまった心と体を解すため、懲りることなくiPhoneを片手に『2022年涅槃の旅』へと出ることにした。
道標は「瞑想」や「ヨガ」という、知ってはいるけれど実践したことはない言葉たち。さらに永きに渡り編集者として無駄に培った知識と検索能力を駆使して検索を続け、68年にビートルズの面々がマハリシのアシュラムに辿り着いたように、紆余曲折の末に辿り着いたのが、オンライン上にある斉藤りょうこ師のHPだった。髭もじゃのマハリシとは対極的に、ナチュラルなのに洗練された独特の雰囲気があるりょうこ先生。古典的なハタヨガを学び、瞑想に入りやすくなるよう呼吸と身体の内側の感覚に意識を向けるフロースタイルで指導しているという彼女のレッスン動画を前のめりに拝見しつつ、まるでアンネの部屋のごとく屋根裏にある小生の書斎にて見様見真似で体を動かしているうちに、心身共に解れ始めた気がしてきた。
ヨガの右も左もわからない中年のおっさんがいきなりスタジオでレッスンというのはかなり気が引けるが、独りぼっちの自室でなんの恥じらいもなくマイペースにトライできるとは、長らく続く巣篭もりの季節の賜物。心身の解れと共に小生のように天井の低い劣悪な環境下においても実践でき、特にコリコリになっている首から肩、そして腕と腰を一気にゆるゆるにするポーズのレッスンをテンダーに受けてみたいという煩悩が生じ、かつて柄にもなく女性向けのエシカルなライフスタイル誌の編集長をしていた時代の縁故を頼りまくり、りょうこ先生とコンタクトを取ることができた。
世に溢れる小生のごときカチコチになりながらモノづくりに勤しむクリエティブに向け、いつか『White Album』当時のビートルズようなクリエイティビティがコンコンと湧き出してくることを夢見つつ、図々しくもりょうこ先生から賜ったオンラインのクイックレッスンをお届けする。
lesson 1
ガルーダ・アサナ/ワシのポーズ#19765D
「ハタヨガをベースにしているので、普段は決まったポーズありきで教えているわけではないのですが、『ガルーダ・アサナ』という肩甲骨から腕、それに腰まで上半身の広範囲にわたって効果的にストレッチができるポーズを、デスクチェアなどに座ったままでもできるようにアレンジしてみたものがよいかもしれませんね。『ガルーダ』はワシ、『アサナ』は姿勢を意味する言葉で、ワシのポーズとも呼ばれています。
そもそもヨガはポーズの上達を目指すよりも、呼吸を深めて瞑想に入りやすくすることが目的なので、常に呼吸を意識することがポイントです」
lesson 2
ナディショーダナ/片鼻呼吸ガルーダ・アサナ/ワシのポーズ
「ヨガは呼吸が重要というお話をしましたが、簡単にできて即効性のあるメソッドがあるので、気分転換したりリラックスしたいときは『ナディショーダナ』という呼吸法を取り入れてみるのもよいかもしれません。
『ナディ』は気の通り道、『ショーダナ』は浄化という意味で、左右の鼻から交互に呼吸することで自律神経が整い、心身のバランスをとる効果があります。
右の鼻での呼吸は左脳を活性化させて活発さや緊張感、興奮感など陽の気質(男性性)を生み出します。左の鼻での呼吸は右脳を活発化させ、リラックス感、落ち着き、穏やかさなど陰の気質(女性性)を生み出します。
普段の生活ではどちらからの呼吸を選ぶのは難しいので、片鼻ずつ手で押さえて交互に10呼吸します。息を左鼻から吐き出してからそのまま左鼻から心地よいくらい吸い込み、右鼻から吐き出す。今度は右鼻から吸い込み左鼻から吐き出す。これを10回くらい続けてみてください。意識的に呼吸をコントロールすることで、エネルギーのバランスを整えていくことがこの呼吸法の目的です。あまり場所を選ばずに短時間で簡単にリフレッシュすることができるのと、瞑想ってなかなか難しいんですけど『ナディショーダナ』はそのアシストにもなるので、覚えておくと重宝すると思います。
最後に、ヨガの呼吸法はすべて鼻呼吸なのですが、口の乾燥を防いで風邪も引きづらくなりますよ」
追伸:<loosejoints>さん、世の中がまた平和になったら、まずは<loosejoints>ファミリーでりょうこ先生のオフラインレッスンを企画してもらえませんか?
Sound for Meditation
Published: almanacs Vol.02 (2022AW)